展示詳細

開館50周年記念 コレクションのつくりかた/つたえかた―日本と西洋の近代美術―

 群馬県立近代美術館は開館50年目を迎えます。長い年月をかけて作り上げられたコレクションは現在約2,100点を数え、国内外の近現代美術、日本と中国の古美術、日本画、染織工芸など幅広い分野にわたります。本展では、そのなかから日本の近代洋画と西洋近代美術のコレクションを取り上げ、代表的な作品約100点をご紹介します。
 最初期に収集を開始した湯浅一郎、福沢一郎、山口薫、鶴岡政男、オノサト・トシノブら、洋画壇にその名を刻む群馬の作家たちのコレクションは、現在も新たに作品や資料が収蔵され、作家像を刷新しています。1990年代から本格的な収集がはじまったヨーロッパ近代美術のコレクションは、ルノワールやモネなどの印象派、藤田、シャガールらのエコール・ド・パリの画家たち、そしてキュビスムのピカソなど、巨匠たちの個性を伝えます。それぞれの制作や収集背景をひもとく解説とともに、作品との対話をお楽しみください。
 また、美術館は収蔵作品の魅力を広く伝える役割を担っています。今回は、これまで制作してきた鑑賞サポートツールなど、コレクションのコミュニケーションについて、当館の活動の一端もご紹介します。

注:会期中、版画作品の展示替があります。
所蔵表記のないものはすべて群馬県立近代美術館蔵

出品作品
ピエール=オーギュスト・ルノワール《読書するふたり》1877年、油彩・カンヴァス

出品作品
クロード・モネ《ジュフォス、夕方の印象》1884年、油彩・カンヴァス(群馬県企業局寄託作品)

出品作品
エドヴァルト・ムンク《オースゴールストランの夏》1889年頃、油彩・板

出品作品
湯浅一郎《パリのアトリエにて》1909年、油彩・カンヴァス

出品作品
マリー・ローランサン《ブルドッグを抱いた女》1914年、油彩・カンヴァス

出品作品
岸田劉生《五月の砂道》1918年、油彩・カンヴァス

出品作品
藤田嗣治《人形を抱く少女》1923年、油彩・カンヴァス
©Fondation Foujita/ADAGP,Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 B0726

出品作品
佐伯祐三《パリ郊外風景》1924年頃、油彩・カンヴァス

出品作品
ラウル・デュフィ《ポール・ヴィヤール博士の家族》1927-33年頃、油彩・カンヴァス

出品作品
福沢一郎《嘘発見器》1930年、油彩・カンヴァス

出品作品
山口薫《花子誕生》1951年、油彩・カンヴァス

出品資料
鑑賞サポートツール「赤のさわるコレクション」(20点組)より9点(2013年、デザイン:齋藤名穂)

「開館50周年記念 コレクションのつくりかた/つたえかた―日本と西洋の近代美術―」ちらし(PDF4MB)

「開館50周年記念 コレクションのつくりかた/つたえかた―日本と西洋の近代美術―」出品目録(PDF308KB)

群馬県立近代美術館50周年記念 近美× 館美 連携イベント
缶バッジプレゼントちらし(PDF456KB)
群馬県立近代美術館「開館50周年記念コレクションのつくりかた/つたえかた」展と群馬県立館林美術館の「シンフォニー・オブ・アート」展の両方を観覧されたお客さまに、群馬県立近代美術館開館50周年を記念したオリジナル缶バッジをプレゼントします!
プレゼント期間:2024年4月20日(土)から6月23日(日)
休館日(両館共通):毎月曜日(4月29日、5月6日を除く)、5月7日(火)
引き換え方法 : 観覧された展覧会の観覧券半券を、もう一方の館で観覧券を購入する際に窓口にご提示ください。
注:半券は1回限り有効とします。
注:缶バッジは、どちらの館でも同じものをお渡しします。
注:近代美術館の展覧会を招待券でご覧になる方へは、招待券を観覧券に引き換えてお渡しします。館林美術館には観覧券の半券をお持ちください。

展示名
開館50周年記念 コレクションのつくりかた/つたえかた―日本と西洋の近代美術―
会期
2024年4月20日(土)から 6月23日(日)
開館時間
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
会場
展示室1
観覧料
一般600円、大高生300円
20名以上の団体割引料金 一般480円、大高生240円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
注:コレクション展示(2階展示室)は改修工事のためご覧いただけません
主催
群馬県立近代美術館
関連事業
記念講演会 会場:2階講堂 申込不要(定員100名)参加無料
1.4月20日(土)午後2時から3時30分
「The Museum of Modern Art をめざして―群馬県立近代美術館のコレクションで見るモダンアートの歴史」
講師:岡部昌幸(当館特別館長、帝京大学名誉教授)

2.5月25日(土)午後2時から3時30分
「うつりかわる藤田嗣治像-群馬近美《人形を抱く少女》収蔵からの32年」
講師:林 洋子(美術史家、兵庫県立美術館館長)

3.6月9日(日)午後2時から3時30分
「ミュージアムの中で、‘さわる’からはじまる時間をデザインする」
講師:齋藤名穂(建築家、デザイナー UNI DESIGN主宰)

学芸員による作品解説会  会場:展示会場、申込不要 要観覧料
5月1日(水)、5月18日(土)、6月16日(日)午後2時から3時