展示詳細

うるわしき薔薇—ルドゥーテ『バラ図譜』を中心に

企画展示「うるわしき薔薇」ちらし

ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759~1840)はパリで彫版法と多色刷りの技法を学んだ後、王妃マリー・アントワネット、次いでナポレオン后妃ジョゼフィーヌの植物画家として活躍し、多くの植物図譜を世に出しました。その画業のなかでも169点のバラを全て自身で描き、1817年から1824年にかけて銅版多色刷りにより出版した『バラ図譜』はルドゥーテの代表作であり、史上最も美しい植物図譜のひとつに数えられます。本展は『バラ図譜』より選び出された約122点を中心として、植物図譜をみる愉しみと、育て愛でる花としてのバラの魅力を紹介する展覧会です。さらに、日本のボタニカル・アートの先駆者のひとりである二口善雄が手がけた『ばら花譜』(平凡社、1983年)の原画や、写真家石内都が独自のまなざしでバラを撮った《Naked Rose》シリーズを合わせて紹介し、時代を超えて人々の心をとらえる「花の女王」の人気の秘密に迫ります。

ロサ・スルフレア
1

ロサ・ルブリフォリア
2

ロサ・インデイカ・クルエンタ
3

ロサ・ダマスケナ
4

二口善雄《キモッコウバラ》
5

二口善雄《シカゴ・ピース》
6

石内都《Naked Rose#3》
7

石内都《NakedRose#5》
8


1 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ《ロサ・スルフレア》1817年
2 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ《ロサ・ルブリフォリア》1817年
3 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ《ロサ・インディカ・クルエンタ》1818年
4 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ《ロサ・ダマスケナ》1820年
1から4はすべて『バラ図譜』1817-24年、多色刷銅版(手彩色補助)・紙、コノサーズ・コレクション東京
5 二口善雄《キモッコウバラ》1978年 千葉県立中央博物館(前期展示)
6 二口善雄《シカゴ・ピース》1975年 千葉県立中央博物館(後期展示)
7 石内都《Naked Rose #3》2005年、株式会社 資生堂 © Ishiuchi Miyako
8 石内都《Naked Rose #5》2005年、株式会社 資生堂 © Ishiuchi Miyako
前期展示:7月9日から7月31日、後期展示:8月2日から8月28日(表示のないものは全期展示)

会期
2022年7月9日(土)から8月28日(日)
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(ただし7月18日、8月15日は開館)、7月19日(火)
会場
群馬県立近代美術館 展示室 1
観覧料
一般800円、大高生400円 
20名以上の団体割引料金 一般640円、大高生320円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立近代美術館
特別協力
コノサーズ・コレクション東京
関連事業
講演会「ルドゥーテが描いたバラ」
開催日時:7月24日(日)午後2時から3時30分
講師:御巫由紀氏(千葉県立中央博物館)
会場:2階講堂
定員:100名  要申込・参加無料
石内都アーティスト・トーク   
開催日時:8月20日(土)午後2時から3時30分
会場:2階講堂
定員:100名  要申込・参加無料
学芸員による作品解説会
開催日時:7月16日(土)、8月3日(水)、8月14日(日)
各日午後2時から3時
会場:2階講堂
定員:100名  申込不要・要観覧料