サンダーソンアーカイブ
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展-美しい生活を求めて
ウィリアム・モリス(1834-96)はデザイナー、詩人、思想家、工芸家などさまざまな顔を持ち、19世紀ヴィクトリア朝のイギリスでその豊かな才能を開花させました。産業革命により大量生産品があふれたこの時期、彼は時間をかけた丁寧な手仕事を愛し、自然の美を讃えた生き生きとしたデザインを生み出しました。 モリスは結婚を機に新居となるレッド・ハウスを建設したとき、自身の目指す快適な生活空間には家具や壁紙が欠かせないものだと気づき、木版による美しい壁紙を生み出します。壁面一杯に優雅に広がる草花は、100年以上経った今でも人々を魅了する居心地のよい空間を演出します。モリスはこれまでの、リアリズムに基づいた奥行のある壁紙空間から離れ、平面的な造形の中にいきいきと鳥や草花を表現し、装飾と自然の新しい関係を追求しました。 本展は、英国有数の壁紙会社サンダーソン社が所蔵する貴重な壁紙や版木など約130点を日本で初めて紹介し、19世紀に隆盛期を迎えた英国壁紙デザインの変遷をたどります
- 会期
- 2018年7月7日(土)から8月26日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 月曜日(7月16日、8月13日は開館)、7月17日
- 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室 1
- 観覧料
- 一般:820(650)円、大高生:410(320)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館、朝日新聞社
- 特別協力
- ウォーカー・グリーンバンク社
- 後援
- ブリティッシュ・カウンシル
- 協賛
- 西川産業株式会社、マナトレーディング株式会社
- 協力
- 日本航空、株式会社川島織物セルコン、リリカラ株式会社、リンデン株式会社
- 関連事業
- 記念講演会
学芸員による作品解説会