永遠の至福を求めて
MIHO MUSEUMの名品
古代オリエント・エジプト・ギリシア・中国の世界
滋賀県甲賀市信楽町の自然豊かな山中に佇むミホ・ミュージアムは、1997年(平成9年)11月に開館しました。設計は、ルーヴル美術館ガラスのピラミッドで知られる中国系アメリカ人のI.M.ペイによるもので、「桃源郷」をイメージして造られました。それはまるで光の鍵を用いて開かれた「シャングリラ(理想郷)」のようでもあります。またMIHO MUSEUMのコレクションは、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品約3,000件からなり、創立者・小山美秀子の「美術を通して、世の中を美しく、平和に、楽しいものに」との想いが世界の古代美術へと広がっていったものです。
本展覧会では、約3,000件のMIHO MUSEUMコレクションの中から、特に古代オリエント・エジプト・ギリシア・中国の作品に焦点をしぼり、《獅子頭神像》、《ヘラクレス像》、《有翼精霊形ペンダント》、《辟邪》など厳選した名品52件65点を展示します。
古代の美術品は一人の天才のなせる業ではなく、その時代地域で何世代にもわたり受け継がれ、異文化間の交流とも相まって洗練されてきた必然的な造形と、その奥に秘められた叙事詩を持っています。それらに通底するものは永遠の至福を求める心であり、美しいものを希求する心であると言えるでしょう。はるか古代から今に息づく、作品一点一点に込められた声に耳を傾けて頂けたら幸いです。
- 会期
- 2018年2月3日(土)から3月25日(日)
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 月曜日(月曜祝日の場合開館、翌日休館)
- 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室 1
- 観覧料
- 一般:820(650)円、大高生:410(320)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
- 特別協力
- MIHO MUSEUM
- 企画協力
- アートプランニングレイ
- 関連事業
- 記念講演会
学芸員による作品解説会