展示詳細

特別展示 新井コー児 -新井コー児20年目の独り文化祭-

新井コー児は、昭和40年代の日本を舞台に女子高生や動物たちが自由奔放に戯れる世界を描き続けています。たち並ぶ電柱や銭湯のえんとつ、木造校舎に畳部屋、ちゃぶ台の上の吉田拓郎のLPジャケットや日本酒「八海山」と、画面を満たすのは、どれも作家本人が郷愁を抱き、愛し好んできたアイコンばかりです。それらを舞台設定に、屈託のない女子高生が縦横無碍(むげ)にたちまわるイノセントな世界こそ新井コー児独自のものです。よく見れば非現実的でちょっと怪しく、ドキッとするシチュエーションもありますが、なぜか自然で、見る人に警戒心や緊張感を与えることがありません。「私の作品を鑑賞してくださった全ての方々に元気な笑顔になってもらいたい」という作家の言葉からは、描かれる登場人物以上に無垢な精神性が感じられます。
本展では、新井コー児が大学卒業後20年にわたって制作してきた、ノスタルジックな雰囲気を漂わせながらもポップで自由な魅力を放ち続ける油彩画、日本画、銅版画と立体作品を、新作も含めて紹介します。
木戸をくぐったその先の横丁で開催されている地元のお祭りのように、新井コー児画業20年目の “独り文化祭”をお楽しみください。

会期
2015年9月19日(土)から12月20日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)、11月24日(火)
会場
群馬県立近代美術館 展示室 5
観覧料
一般:300(240)円、大高生:150(120)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
注:群馬県民の日(10月28日)に観覧される方は無料
主催
群馬県立近代美術館
関連事業
オープニング対談 新井コー児×櫻井三千代
学芸員による作品解説会
新井コー児による公開制作