展示詳細

群馬NOMOグループの全貌-1960年代、「変わったヤツら」の前衛美術-

金子英彦(1924-2010)が前橋駅前に構える「やまだや画廊」で、1963年1月、前橋在住の5人の若手作家を紹介する展覧会が開催され、ここに「群馬NOMO(ノモ)グループ」が誕生しました。65年からは金子自身も代表としてメンバーに加わり、同年6月の「群馬アンデパンダン展」の開催や、8月の「アンデパンダン・アート・フェスティバル」(岐阜市民センター)での「標識絵画」の発表など、新しいメンバーを加えながら活発な活動を展開していきます。66年8月、県庁前通に面した前橋ビル商店街のシャッターに絵を描くイベントは全国的な注目を集めました。68年6月から7月にかけては、東京神田のスルガ台画廊でメンバー7人の連続個展を開催しますが、翌年11月のグループ展を最後に、活動は休止されます。 1960年代、日本各地で同時多発的に興った前衛美術グループのひとつに位置づけられる「群馬NOMOグループ」は、前橋という一地方都市を拠点に、集団制作によって芸術と社会との関係を探りました。この展覧会は、当時の作品や資料によって「群馬NOMOグループ」の活動の軌跡をとらえ、その全貌を明らかにする、初めての機会となります。

会期
2016年1月16日(土)から3月21日(月・祝)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(3月21日は開館)
会場
群馬県立近代美術館 展示室 1
観覧料
一般:510(400)円、大高生:250(200)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立近代美術館
関連展示
「現代における標識・Reborn-その日常性と非芸術性について-」
2007年、群馬NOMOグループのメンバーが約40年ぶりに集まり、「現代における標識・再び」と題して標識絵画を展示しました。今回は、現在群馬に拠点を置いて活躍している、NOMOを直接知らない若い世代の作家も加わり、標識絵画を現代によみがえらせます。
関連事業
シンポジウム 
学芸員による作品解説会