コレクション展示:生を見つめて
本展では、東京大空襲で亡くなった太田出身の福田元子(ふくだ もとこ)による花鳥を細やかに描いた作品や、岡本彌壽子(おかもと やすこ)による未来あふれる女子学生への温かな思いを感じさせる作品などといった、命をみつめる作品を紹介しています。ほかにも、小谷津任牛(こやつ にんぎゅう)は《花と少女》で、戦時中に亡くなった長女とされる可憐な少女と満開の夏椿(沙羅)、無数のオナガを装飾的に描き、静謐で物悲しくも美しい世界を作り上げました。内海加寿子(うつみ かずこ)の《雉子(きじ)》は、切り花とともに横たわるキジに命の美しさと儚さをみせています。彼女はこの作品を制作した翌年に33歳の若さで亡くなりましたが、命への思いが伝わってくるようです。四方田草炎(よもだ そうえん)は、対象の本質へと迫るかのような粘り強く繰り返す筆致で、身近な動植物を描写しています。また、冒頭には木村三山による書の作品も展示しています。それぞれの表現に向き合っていただき、その魅力をどうぞご堪能ください。
コレクション展示作品目録(展示室7)(PDF402KB)
- 会期
- 2025年9月13日(土)から10月26日(日)
- 開館時間
- 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 月曜日(9月15日、10月13日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)
- 会場
- 展示室7
- 観覧料
- コレクション展示(特別展示「水野 暁 視覚の層 | 絵画の層」を含む)のみ
一般300円、大高生150円
20名以上の団体割引料金 団体一般240円、団体大高生120円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料