特別展示 大竹夏紀 -光をまとった少女たち-
大竹夏紀(おおたけ・なつき)は、1982年群馬県富岡市に生まれ、2008年多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了。現在は富岡市にアトリエを構え精力的に活動しています。
大竹は染色の伝統技法「ろうけつ染め」を用いて、きらびやかなアクセサリーや花々で過剰なまでに飾られた少女像を色鮮やかに絹布に染め、切り抜いて壁に留めていきます。その少女たちはキラキラと光を放ちながら天女のように宙を舞い、私たちを別世界へと誘います。
作品の着想源になっているのは、生身の存在でありながら架空の世界に生きるアイドルたちです。人々の視線を集め、憧憬やときに崇拝の的にさえなるアイドルは、人々の想像力のなかで現実世界を離れ圧倒的な存在へと高められていきます。大竹はそこに現代の女神像を見出しているのかもしれません。
美術館での初個展となる本展では、2010年テレビCM用に制作された連作《原色ガール》全4点を初公開するほか、これまでの代表作や本展のために制作される大作も展示する予定です。限りなくポジティヴでポップでありながら深い精神世界ものぞかせてくれる大竹夏紀の作品を、どうぞご堪能ください。
- 会期
- 2013年9月7日(土)から12月15日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 月曜日(祝日の場合はその翌日)、10月29日(火)、11月5日(火)から11日(月)
注:群馬県民の日10月28日(月)は開館、10月29日(火)は休館 - 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室5
- 観覧料
- 一般:300(240)円、大高生:150(120)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
注:群馬県民の日10月28日は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
- 関連事業
- アーティスト・トーク
学芸員による作品解説会