展示詳細

マルク・シャガール版画展 -この愛しき世界- 宇都宮美術館所蔵作品を中心に

20世紀を代表する画家マルク・シャガール(1887-1985)は、その画業において版画制作にも精力的に携わり、約2000点もの作品を生み出しました。特に数多く手がけた豪華挿絵本では、鋭い洞察力と奔放な想像力によって、物語の本質をみごとに捉えた挿絵版画を創りだしています。
本展覧会では、宇都宮美術館所蔵の版画連作『わが生涯』、『聖書』、『出エジプト記』、『オデュッセイア』、『以心伝心』に加え、当館所蔵の『寓話』、『サーカス』、群馬県立館林美術館所蔵の『死せる魂』を展示し、シャガールの創造世界を自身の言葉とともにご紹介します。さらに、宇都宮美術館と当館が所蔵する『ダフニスとクロエ』を前後期通して全点展示するほか、両館のコレクションより油彩作品計5点も展示し、シャガール芸術の本質に迫ります。
故国ロシアを離れてフランスで活動を続けながら、第一次世界大戦とロシア革命に翻弄され、第二次世界大戦時にはアメリカ亡命を経験するなど波乱の人生を歩んだシャガール。生への希望と自身をとりまく世界への愛に満ちた彼の作品は、混迷する現代を生きる私たちにも、多くのことを語りかけてくれるでしょう。
注:本展覧会は前後期展示替えがあります。

会期
2011年9月17日(土)から11月3日(木・祝)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
毎月曜日(9月19日、10月10日を除く)、9月20日(火)、10月11日(火)
会場
群馬県立近代美術館 展示室 1
観覧料
一般:600(480)円、大高生:300(240)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
注:県民の日(10月28日)は観覧無料
主催
群馬県立近代美術館
協力
宇都宮美術館
企画協力
アルティス
関連事業
ミュージアム・レクチャー
(講演会・講 座・特別講演会)
学芸員による作品解説会