陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910 ~「シャ・ノワール(黒猫)」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち~
1880年代の初頭のモンマルトルで、フランス地方都市シャテルローのブランデー業者の息子で画家のロドルフ・サリスが新進の芸術家が集う店を発案し、当時人気のあったエドガー・アラン・ポーの小説の題をとって「黒猫(シャ・ノワール)」と命名しました。1885年には華々しい祝賀パーティーとともに新生キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」が開店、そこには、前衛画家、文学者、ミュージシャンに加えてパリ上流社会の人々も集まるようになり、以後10年に渡ってキャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」はパリ社交界の名所のひとつとなったのです。
本展は、キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」を中心として、世紀末からベル・エポックのパリにおけるカフェ・コンセールやキャバレーで展開された展覧会、影絵芝居、コンサート、サーカスなどの娯楽や興行を描いた絵画や関連するポスター、公演プログラム、雑誌、写真、上映資料等184点により、キャバレー文化と娯楽という視点から、19世紀末から20世紀初頭にかけてのベル・エポックにおける前衛芸術、大衆芸術を横断的にとらえる初の展覧会です。
- 会期
- 2011年12月23日(金・祝)から2012年3月25日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 毎月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日(木)から1月3日(火)
- 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室1
- 観覧料
- 一般:700(560)円、大高生:350(280)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
- 後援
- フランス大使館
- 協賛
- エールフランス航空/traxon e:cue /ピアノプラザ群馬
- 監修
- フィリップ・デニス・ケイト(ニュージャージー州立ラトガース大学附属ジェーン・ヴーヒーズ・ジマーリ美術館名誉館長)
- 企画協力
- アートインプレッション
- 関連事業
- 学芸員による作品解説会
プレイエル(1910年製)ピアノによるコンサート
展示室内コンサート「プレイエルを聴いてみませんか」
記念講演会 講師 : 鹿島茂(仏文学者・明治大学教授)