群馬のガラス工芸
群馬県には1903年創業の株式会社ハルナグラス、1905年創業の上越クリスタル硝子株式会社と、ともに100年を超える長い歴史を持つガラス製造企業があります。その工場では、日々職人たちが手づくりで質の高い製品を作り出しています。それらは、器や道具としての機能と、色や形による美しさを、優れた技で実現させた作品であ るということもできるでしょう。さらに、本県には個人として制作活動を行っているガラス作家たちがいます。これらの作家たちが手掛ける作品は、器などの工芸作品にとどまらず、ガラスの彫刻やレリーフ、オブジェまで多岐にわたります。そこでは、伝統や常識にとらわれない自由な発想のもと、ガラスは作家たちの自己表現のための素材ともなっています。
この展示は本県で現在活躍中のガラス作家と企業に所属する職人の手による作品をご紹介するものです。透明感、輝く多様な色彩、硬さや冷たさを思わせる肌-これらガラスの特性を活かし、高度な技術とそれぞれの感性で形作られた作品をとおして、群馬県のガラス芸術の現在をご覧ください。
- 会期
- 2012年1月7日(土)から3月25日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 毎月曜日(1月9日は開館)、1月10日(火)
- 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室4
- 観覧料
- 一般:300(240)円、大高生:150(120)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
- 協力
- 上越クリスタル硝子株式会社/株式会社ハルナグラス
- 関連事業
- 学芸員による作品解説会
記念講演会 講師 : 由水常雄(美術史家、ガラス工芸家)