展示詳細

生誕100年 清水刀根と中村節也

前橋に生まれた清水刀根(1905-1984)と邑楽町出身の中村節也(1905-1991)の両名は、学年こそ違え、 共に旧制前橋中学校(現在の前橋高校)に学び絵の道を志します。二人は東京に出てそれぞれ絵の勉強に励み、中央での様々な展覧会で入選、受賞を重ねました。将来を嘱望されながらも各人の事情で清水は前橋に、中村は高崎に帰郷することになりますが、絵画への情熱を失うことはありませんでした。中央画壇において清水は二科会に、中村は独立美術協会に属して制作発表を続け、本県においては群馬県美術会をはじめとした群馬の美術界の発展に多大な貢献を行なっています。
初期には時代の影響を受けて似た傾向の作品も制作していますが、二人の作風ははっきりと異なります。 安定した構図で人物表現に味わいのある清水、力強く豊かな色彩感覚を見せる中村。絵画芸術の魅力を存分に展開してみせた二人は、本県洋画壇の両輪とも言うべき存在でした。
今回の展示は、当館所蔵作品に加え前橋市のご協力も得て、生誕百年を迎えた清水刀根と中村節也の画業の一端を紹介するものです。この機会にぜひご覧ください。

会期
2005年4月16日(土)から5月15日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
毎月曜日(5月2日を除く)
会場
群馬県立近代美術館 展示室3
観覧料
一般:300(240)円、大高生:150(120)円
注:内は20名以上の団体割引料金
注」中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
関連事業
学芸員による作品解説会