展示詳細

特別展示 戦争と美術

群馬県立近代美術館には、戦争という愚行を弾劾する表現として20世紀を代表する傑作、パブロ・ピカソ《ゲルニカ(タピスリー)》と、オシップ・ザッキン《破壊された都市》が収蔵されています。 この展覧会では、現在ますます強く私たちにメッセージを投げかけるこの二つの作品を中心に、主に当館コレクションの中から、 戦争をテーマとした作品、あるいは戦争を背景に生み出された作品を展示します。 

歴史博物館との共同展示

「戦争と美術」と同時期に、当館に隣接する群馬県立歴史博物館で「群馬の肖像I」と題された展覧会が開催されます。 今回、「群馬の肖像I」の出品作である《日露戦争軍人木像》を両館共同で展示することになりました。
本作は、日露戦争において戦病死した軍人162人の霊を弔うために制作された大変興味深い肖像彫刻群で、藤岡市の龍源寺に所蔵されているものです。平成16年が、日露戦争開戦100年にあたるのを機に、歴史博物館のテーマ展示「群馬の肖像I」の一環として借用・公開が決まりましたが、その作品を展示する会場を当館が提供し、あわせて「戦争と美術」の出品作である井上有一筆《東京大空襲》全30点の書作品も、同じ会場に展示します。
《日露戦争軍人木像》と《東京大空襲》とは、時代も作者も表現形式も全く異なるとはいえ、ともに、戦争の犠牲者に対する鎮魂の思いに満ちた作品群です。日露戦争や第二次世界大戦を挙げるまでもなく、20世紀は戦争の時代でした。そして21世紀になっても、残念ながら平和な世界は実現していません。それどころか、より複雑に変質した争いや暴力が世界中に広まろうとしています。
近代美術館と歴史博物館とが初めて手をつないで実現した共同展示は、平和への祈りと言ってもよいものです。この機会に、群馬の森に足を運んでいただき、両館の展示をご覧いただければ幸いです。

会期
2004年1月4日(日)から2月15日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
毎月曜日(1月12日(月・祝)は開館)、1月13日(火)
会場
群馬県立近代美術館 展示室1・4・5
観覧料
一般:300(240)円、大高生:150(120)円 
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
関連事業
学芸員による作品解説会