展示詳細

コレクション展示:鳥づくし

本展では、当館が所蔵する近代の作品から、鳥を主題とした作品の数々を紹介いたします。美しい羽を持ち、空を自由に舞い飛ぶ鳥の姿に人々は憧れ、時には吉祥の意味を見いだして、その姿を描き身近に飾ってきました。例えば、クジャクはその華やかさだけでなく高貴さ、権勢の象徴として好まれてきました。《孔雀(くじゃく)》では2羽のクジャク、特に神秘的な白いクジャクが前面に描かれています。生き生きとした《群雀図(ぐんじゃくず)》のスズメは、作者の石原紫雲が晩年によく描いたモチーフで、1羽1羽、違った動きや表情をしています。群れるスズメの図は百爵図ともいい、立身出世を表す吉祥図でもあります。また、切り花とともに横たわるキジに命の美しさと儚さをみせる《雉子(きじ)》。作者の内海加寿子はこの作品を制作した翌年に33歳の若さで亡くなりましたが、彼女の命へのまなざしが伝わってくるようです。多彩な表現で描かれた、美術の世界に棲む鳥たちをおたのしみください。

コレクション展示作品目録(展示室7)(PDF150KB)

会期
2023年4月22日(土)から5月21日(日)
開館時間
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(5月1日は開館)
会場
展示室7
観覧料
コレクション展示のみ
一般300円、大高生150円
20名以上の団体割引料金 団体一般240円、団体大高生120円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料