杉浦非水 時代をひらくデザイン
杉浦非水(すぎうら ひすい、1876-1965)は明治から昭和にかけて活躍した日本のグラフィックデザインの第一人者です。
愛媛県松山市に生まれた非水は、東京美術学校日本画選科在学中に洋画家の黒田清輝と知り合い、黒田がフランスから持ち帰った書籍や資料を目にしたことから、図案家の道へ進みます。書籍や雑誌の装丁をはじめ、当時、流行の発信地であった三越呉服店の図案部で宣伝ポスターやPR誌のデザインを手がけ、そのブランドイメージ創出に貢献しました。さらに、図案集の出版やデザイン雑誌の刊行などを通して、日本におけるデザイン意識の普及や教育に大きな役割を果たしました。
日本人の美的感覚に、アール・ヌーヴォーやウィーン分離派といった西洋の造形要素を取り入れた非水のデザインは、レトロな魅力とともに時を経ても古びない新鮮さをあわせ持ち、現代の私たちの目をとらえます。
本展は、ポスターや図案、装丁を中心としたデザインの仕事、スケッチや『非水百花譜』などの作品、そしてデザインの源となった資料までも含めた約300点により、非水の生涯にわたる功績を紹介します。
- 展示名
- 企画展示「杉浦非水 時代をひらくデザイン」
- 会期
- 2023年4月22日(土)から 6月18日(日)
注:会期中、一部展示替えを行います。
〈前期〉4月22日(土)から5月21日(日)
〈後期〉5月23日(火)から6月18日(日) - 開館時間
- 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 毎週月曜日(ただし5月1日は開館)
- 会場
- 展示室1
- 観覧料
- 一般900円、大高生450円
20名以上の団体割引料金 一般720円、大高生360円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
毎日新聞社 - 協賛
- ニューカラー写真印刷株式会社
- 特別協力
- 株式会社三越伊勢丹ホールディングス
東京国立近代美術館 - 企画協力
- 愛媛県美術館
- 関連事業
- 講演会「図案家・杉浦非水と日本の消費文化」
講師:神野由紀(関東学院大学人間共生学部教授)
日時:5月27日(土)午後2時から3時30分
場所:2階講堂
定員:100名
申込不要、参加無料
学芸員による作品解説会
日時:5月10日(水)、6月3日(土)午後2時から3時
場所:展示室1
申込不要、要観覧料