コレクション展示:院展ゆかりの画家たち
当館は昨年度、前田青邨(まえだ せいそん)による落葉に小禽が集うかわいらしい作品《晩秋(ばんしゅう)》をご寄贈いただきました。本展では、《晩秋》を当館で初めてご紹介するとともに、前田が活躍した院展に注目し、彼に師事した平山郁夫(ひらやま いくお)《オアシス(アフガニスタン)》など当館で所蔵、また寄託いただいている、院展で活躍した日本画家たちの作品を展示します。
院展とは、在野の美術団体である日本美術院が明治時代より開催してきた公募展(日本美術院展覧会)のことです。日本美術院は明治31(1898)年に岡倉天心(おかくら てんしん)を中心に結成され、天心の理念のもと日本画の革新を目指し、現在まで独自に発展してきました。天心と行動を共にし、天心没後に日本美術院を再興した下村観山(しもむら かんざん)の《元禄美人図(げんろくびじんず)(弾琴図(だんきんず))》をはじめ、当館の日本画の代表的な作品である安田靫彦(やすだ ゆきひこ)の《役優婆塞(えんのうばそく)》、日常的な場面での女性を淡い色彩で繊細に描きだす岡本彌壽子(おかもと やすこ)らの作品をご紹介します。《晩秋》の魅力を、ほか画家の作品とともにご堪能いただければ幸いです。
コレクション展示作品目録(展示室7)(PDF148KB)
- 会期
- 2022年8月2日(火)から8月28日(日)
- 休館日
- 月曜日(ただし8月15日は開館)
- 会場
- 展示室7
- 観覧料
- コレクション展示のみ
一般300円、大高生150円
20名以上の団体割引料金 団体一般240円、団体大高生120円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料