平川典俊 木漏れ日の向こうに
平川典俊は1960年福岡県に生れました。大学で応用社会学を学び、1988年よりアーティスト活動を開始。1993年に渡米し、以後ニューヨークを拠点に活動を続けています。世界各地の美術関係者と会い、直接自分の考えを説明し、文化的差異がもたらす認識や社会と自己の関わり方をテーマに、写真、ビデオ、サウンド、テキスト、映像、インスタレーションといったさまざまな媒体をもちいて作品を制作しています。これまでに、ポンピドゥーセンター、フランクフルト近代美術館など世界各国で300回を超える展覧会に作品を発表してきました。同時に各地でパフォーマンスやレクチャーをおこない、その作品はジェンダー、メディア、宗教、現代美術そのものなど、いずれも一見、きわめて広範囲かつ挑発的なテーマを扱っているように見えながらも、その根底には一貫して社会システムと個人、個人と自由意思についての真摯な問いかけと提言が存在しています。
この展覧会は、鑑賞者に絶えず問いかけをおこない、認識の変革を迫る平川典俊の作品群を可能な限り網羅し、これまでの軌跡を振り返るとともに、これからの世界におけるアートと社会の関わり、アートが果たす役割についての再考を促す、平川典俊の日本で初めての大規模回顧展です。
- 会期
- 2012年4月14日(土)から6月10日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 毎月曜日(4月30日を除く)
注:5月1日は開館 - 会場
- 群馬県立近代美術館 展示室1
- 観覧料
- 一般:600(480)円、大高生:300(240)円
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立近代美術館
- 協力
- 山口情報芸術センター(YCAM)
- 企画協力
- ワコウ・ワークス・オブ・アート/Gallery HAM/NANZUKA
- 関連事業
- アーティスト・トーク
学芸員による作品解説会