展示詳細

福沢一郎 大パノラマ展

群馬県富岡市に生まれた福沢一郎(1898-1992)は、1924年~31年のパリ留学中にシュルレアリスム絵画の影響を受け、日本にその画風を紹介した画家として美術の歴史に足跡を残しています。戦後は多様な表現に挑戦し、社会風刺や文明批判を 盛り込んだ作風で、歴史や神話、地獄などから想を得て大作や連作を発表し続けました。
当館では、作者の寄贈により福沢一郎の絵画を多く所蔵しており、これまで1976年、88年、92年に大規模な展覧会を開催いたしました。作家の没後も常設展示において代表作を数点ずつ紹介し続けて いますが、福沢の画風は94年の生涯にわたり多彩な変化を遂げ、また迫力ある大きな作品が多く生み出されたため、通常の常設展示で初期から晩年まで画業の全貌を紹介する機会はほとんどありませんでした。そこで今回は、所蔵作品の他に伊勢崎市と富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館の協力を得て、当館では所蔵していない1970年代後半以降の作品を加え、展示室の壁を埋め尽くすように65点の作品を展示します。福沢一郎の画風の変遷と迫力ある大画面のパノラマをお楽しみください。

会期
2009年4月11日(土)から7月5日(日)
午前9時30分から午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日
毎月曜日(5月4日を除く)、5月7日(木)
会場
群馬県立近代美術館 展示室5
観覧料
一般:300(240)円、大高生:150(120)円 
注:かっこ内は20名以上の団体割引料金
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立近代美術館
協力
伊勢崎市 / 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館
関連事業
学芸員による作品解説会