展示詳細

コレクション展示:ムンクの版画

展示室4会場風景

ノルウェーに生まれたエドヴァルト・ムンク(Edvard Munch、1863-1944)は 、クリスチャニア(現オスロ)で学んだ後パリやヨーロッパ各地に滞在し、マネやゴッホ、ロートレック、ゴーギャン、ドガなど多くの芸術家から当時最新の表現を吸収し、イプセンら北欧文学の巨匠が表す人間の悲惨な人生や死を主題として、象徴に満ちた芸術を創造していきます。青春の不安や、生の営みを抑圧された現代人の孤独、老年の孤独を鮮やかな色彩で描いた作品は、人間の根源に迫る表現として高く評価されています。
ムンクは油彩や版画など多様なメディアで同じ主題を表現しました。版画ではエッチング、リトグラフ、木版など技法を複合的に用いて、独特な効果を生み出しています。例えば《マドンナ》は1895年、まず黒色のリトグラフで制作され、1902年になって多色刷りのヴァージョンが試みられました。《桟橋の少女たち》は、木版で青い色を刷り、リトグラフによって線描のように見える黄、赤、緑を加えています。
技法上の様々な実験を経て生み出されたムンクの版画の、奥深い表現をお楽しみください。
コレクション展示作品目録(展示室4)(PDF618KB)

会期
2022年8月2日(火)から8月28日(日)
休館日
月曜日(ただし8月15日は開館)
会場
展示室4
観覧料
コレクション展示のみ
一般300円、大高生150円
20名以上の団体割引料金 団体一般240円、団体大高生120円
注:中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料