群馬県立近代美術館

             
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建築について

  
美術館航空写真
© Mitsumasa Fujitsuka
群馬県立近代美術館は、1974年に竣工した。群馬の美術館設立運動に携わってきた井上房一郎の推薦で、設計は磯崎新が担当した。当初井上は群馬音楽センターの設計者アントニン・レーモンドを推していたが、斎藤義重の紹介で、磯崎新を推薦することになった。美術館の建つ、陸軍火薬廠跡地である群馬の森の公園計画も同時に行われ、美術館設立委員たち、すなわち井上房一郎は磯崎新を、土方定一は大高正人を、河北倫明は槇文彦をそれぞれ推薦し、磯崎新に加え、大高正人、槇文彦といった当時新進の建築家たちが設計にあたった。後に大高正人は群馬県立歴史博物館と神奈川県立近代美術館別館を設計、そして槇文彦は京都国立近代美術館を設計する。  
磯崎による群馬県立近代美術館の設計案は、120cmを基準としたフレームの集合体が美術作品を取り巻く額縁のような空洞として想定されており、建築自体は、ルイス・カーンのインスティテューション論(形態と機能のシステム論)の影響が強く、プラトン立体(正多面体)の建築的引用ということもできる。また細部をみると、カーンの他、ロシア構成主義など様々な建築言語からの引用も見て取れる。  
磯崎新は、1975年、当館の設計によって日本建築学会賞を受賞した。

磯崎新(いそざき・あらた) 1931- ( 昭和6- )

大分市に生まれる。東京大学工学部建築科で丹下健三に師事。同大学院博士過程を経て、63年磯崎新アトリエを設立。60年代から70年代にかけて、旺盛な評論活動とともに、様々な時代の建築様式からの引用による、幾何学的な形態の建築作品を発表。この間の代表作に「大分医師会館(旧館)」(1960)、「大分県立中央図書館」(1966)、「群馬県立近代美術館」(1974)等がある。80年代に入り、ポスト・モダンの時代潮流により、世界的評価と名声を得ていった。また「パリ芸術祭・日本の時空間−間展」(1978、パリ装飾美術館)や「ルイス・カーン−建築の世界−」展(1992、群馬県立近代美術館、MoMA他、世界巡回)等の展覧会を企画構成。90年以降は「水戸芸術館」(1990)、「ティーム・ディズニー・ビルディング」(1990)、「豊の国情報ライブラリー」(1995)等を発表。現在日本を代表する建築家である。

群馬県立近代美術館:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
TEL:027-346-5560 / FAX:027-346-4064
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