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本県ゆかりの作家たち

横堀角次郎  YOKOBORI Kakujirō 1897-1978
《静物》
Still Life

1922 (大正11)
油彩・カンヴァス
41.0×31.9cm
作者寄贈


*画像はありません。

大正期の洋画壇で、岸田劉生が率いた草土社のグループは、主義主張の鮮明さとその画風の特徴によって、他の団体とは明確に異なる存在だった。リーダーであった劉生の強い性格のなせる技だったかもしれないが、中川一政、木村荘八、河野通勢、椿貞雄などの他のメンバーたちも、劉生に負けず劣らずの個性と才能の持ち主だったことを考えると、決して劉生だけのワンマン団体ではなかった。それだからこそ、劉生以外の草土社風と呼ばれる写実的な作品群にも、尽きない興味が湧くのである。
草土社グループの中では、温厚で人の良さが目立つ横堀角次郎の本作は、典型的な草土社の静物画である。赤いダリアと白い菊と思われる花は硬く、花と瓶との関係もあいまいで、必ずしも技術的に優れているとは言えない作品なのだが、一所懸命に純粋な気持ちで対象に向かっているひたむきさが感じ取れ、名もない雑草や石ころにさえ存在の神秘が宿ると主張した劉生の教えは、この作品にも生きていると言えるだろう。
ここに描かれた茶碗は、バーナード・リーチの作品に劉生が絵付けしたもので、劉生の作品にもしばしば登場している。実は、端が少し欠けてしまい、使わなくなった劉生から横堀がもらい受けた物だという。


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